2016年6月 「音と穴の実験室」レポート

文:礒辺 綾子・水竹 康夫(おといろ園藝舎)

もうすっかり梅雨ですねー。
今日は5月のトライアルレジデンスの公開実験「音と穴の実験室」の模様をお届けします。

2016年6月5日は「音と穴の実験室」ということで、みんな様々な穴を持ってきてくれました。
ペットボトル、空き缶、グラス、ミニフライパン、乾燥機、なんと車まで!いろんな穴?!が集まりました。

先ずはその穴がどんな音がするか想像して紙に書いてもらい、次にそれぞれ穴を選んで風船で塞いでみました。低学年には少し難しい作業もありましたが、そこは大人に少し手伝ってもらいながら進めました。音のなるものが出来始めると「こんなの出来たよ!」、「ほら!」とか嬉しそうに音を聞かせてくれました。
そして、出来た音を発表する時間を設けてみんなの作った音をみんなで聞きあいました。共有する事で新しい気付きがあったりして、また創作欲が出てきたりして、新しい楽器も生まれたりしました。大人ではなかなか思いつかないアイデアが出てくるのは毎回驚きと喜びを感じるところです。

今度は出来た音が鳴るもので、パーカッショニストのOtoさんとヴォーカリストのじゅんこさんとセッションです!自ら作ったものでの演奏は実に楽しそうでした。中には、音を出す為に手間のかかるものを作った子は合わせるのが大変そうでしたが…、またそれも楽しい!みんなを一つにまとめて盛り上げてセッションをリードしてくれたお二人には感謝です、ありがとうございました。

最後に、今日作った物のスケッチと作品名を書いて次に繋がるまとめとしました。みんな最後まで集中して実験に取り組んでくれて、3才から大人まで参加者の皆さんが楽しんでてくれたことを本当に嬉しく思いました。

1日だけでしたが「音と穴の実験室」として想像、創造、共有、音楽をする、結果を記録をするという目的を概ね達成出来たのではないかと思います。最後にトライアルレジデンスの活動でトッピングイーストの清宮さん、西村さんはじめ御協力下さった皆様、ご参加下さった皆様、大変ありがとうございました。

おといろ園藝舎
礒辺 綾子
水竹 康夫

  • 礒辺 綾子

    3歳よりピアノを始め、国内コンクールで入賞。国立音楽大学音楽学部器楽学科ピアノ専攻卒業。
    大学卒業後、アコーディオンを始める。幼児教育にも関わり、親子で楽しめる参加型のコンサートやワークショップを企画している。

  • 水竹 康夫

    おもちゃインストラクター。おもちゃを通じて人と人のコミュニケーションをデザインしていくことに興味を持ち、地域と人と芸術の感じられる未来を創造したいと思い現在に至る。