【すみだ巡業vol.6】「ほくさい音楽博」体験会 義太夫編フォトレポート
今年の「ほくさい音楽博」は、音楽家とともに子どもたちのもとを訪れる体験会からスタート。「すみだ巡業」と題して、全10回にわたってすみだの各地を巡ります。
【vol.6】となる今回は8月16日(水)に墨田児童会館にて義太夫の体験会を行いました。
講師はほくさい音楽博でもおなじみの太夫の竹本京之助さんと三味線の鶴澤弥々さんです。
義太夫節は物語を声で語る太夫と、物語の情景や場面転換を音で描く三味線で構成されます。
この日は夏休み中ということもあり、学童に通う子をはじめ大勢が児童館で過ごしていました。浴衣姿で正座をしている講師のお二人の前に何が始まるんだろう?という表情で座っていきます。
京之助さんがみんなの声を聞いてみたいなと語りかけ、「こんにちは」と投げかけると、子どもたちからも負けじと「こんにちは-!」とかえってきます。友達同士も多いから子どもたちも恥ずかしがらずに声が出るのかと思って見回すと、遠巻きに何をやっているのかじっと観察している子もちらほら。
今回は「生写朝顔話 薬売りの段」から、はやり歌とその後の薬売りのやりとりの一節を体験。
はじめは義太夫の節回しに、耳慣れないからかそんなに興味がなさそうに声を出していた子が、あらら?!薬売りの語りの部分に入ったら、楽しそうに笑い声を表現しています。ここはおじいさん、少し若いおじさん、女の人と京之助さんが操る声色に合わせて、声音をまねてみる子ども達。物語の内容は少し難しかったかもしれませんが、遠慮なしに腹から大きな声を出して楽しんでいる姿が印象的でした。
この体験を通じて、色々な声を使いわけて大きな声を出してみたい、物語の喜怒哀楽をもっと知りたい、三味線を弾いてみたいといった子どもたちの興味につながるといいなと思いました。
実施日:2023年8月16日(水)14:00〜14:40
会場:墨田児童会館 2階 フリースペース[墨田区墨田2-30-15]
講師:竹本京之助、鶴澤弥々