和田永「エレクトロニコス・ファンタスティコス!」
<2015年度>

和田永「エレクトロニコス・ファンタスティコス!」とは

「エレクトロニコス・ファンタスティコス!」は古い電化製品を使ってオリジナルな楽器を産み出してきたアーティストの和田永が、あらゆる人を巻き込みながら新たな楽器を創作し、量産し、奏法を編み出し、徐々にオーケストラを形づくっていくプログラムです。
2015年2月の「滞在制作篇」からスタートし、江渡浩一郎、倉本満津留、森翔太、松崎順一、楠見清らをお招きし、プログラムの可能性について語り合いました。同年、11月23日の「初合奏遭遇篇」の開催を契機に「NICOS LAB」が発足し、LABの技術班は、プログラミング・基板製作から鉄骨造作まで。演奏班は、楽器操作の習得から参加へと導くインストラクションの研究まで、日夜多様な実験を続けています。テクノロジーを用いながらも、捨てられゆくモノにかける魔法は、身体的に音楽を奏でる喜びに溢れたものばかり。

ゆくは、全員が参加する閃きに満ちた未来の祭りへー。
この活動は始まったばかりです。

2015年度 活動実績

2016年3月

出張:Alternative Tokyo vol.3 (2016.01.27)

2016年1月

NICORABAN vol.1発行(2016.01.31)
NICORABANとは
2015年2月にスタートした「エレクトロニコス・ファンタスティコス!」は様々なアーティストや有識者、NICOS LAB(それぞれの得意分野を活かしながら、一緒に考え、制作し、本プログラムを盛り上げるチーム)と共に、日夜実験を繰り広げています。「NICORABAN」はNICOS LABメンバーがプロジェクトがスタートした2015年2月の「滞在制作篇」から第1回目のコンサートである11月23日の「初合奏遭遇篇」までを振り返るアーカイブ瓦版です。vol.1は和田永がこれまでを振り返ります。

レポート:エレクトロニコス(楽器)説明(2016.01.31)

2015年12月

出張:高松メディアアート祭(2015.12.18- 26)

2015年11月

~初合奏遭遇篇~(2015.11.23)

レポート:ボーダーシャツァイザー初合奏詳細レポート!!!(2015.11.23)
レポート:ボーダーシャツが楽器に! 遂にver.1及び1st Edition 生産!!!(2015.11.22)

出演:DOMUUNE出演 ~初合奏遭遇篇~直前スペシャル(2015.11.17)

2015年10月

~滞在制作篇Ⅱ~(2015.10.10~25)

ボーダーシャツァイザー クラウドファンディング(2015.10.27~11.22)
kibidango:http://kibi-dango.jp/info.php?type=items&id=I0000177

出張/レポート:FabMeetup vol22(2015.10.29)
出張/レポート:体験型音楽祭 山のおんぶ 2015(2015.10.25)
出張/レポート:ものこと市(2015.10.18)

2015年8月

~公開ニコスプレゼン会~(2015.08.29)

モノ募集/ ヒト募集(2015.08.29-10.25)

出張:Maker Faire Tokyo 2015(2015.08.01-02) 

2015年7月

〜公開ニコス考案会〜(2015.07.12)

2015年6月

出張:DOMMUNE出演(2015・06.27)

本事業は「東京アートポイント計画」として実施しました。

  • 和田 永

    1987年生まれ。物心ついた頃に、ブラウン管テレビが埋め込まれた巨大な蟹の足の塔がそびえ立っている場所で、音楽の祭典が待っていると確信する。しかしある時、地球にはそんな場所はないと友人に教えられ、自分でつくるしかないと今に至る。大学在籍中よりアーティスト/ミュージシャンとして音楽と美術の間の領域で活動を開始。2009年より年代物のオープンリール式テープレコーダーを演奏するグループ『Open Reel Ensemble』を結成し活動を続ける。Ars ElectronicaやSónarを始め、各国でライブや展示を展開。ISSEY MIYAKEのパリコレクションでは、これまでに11回に渡って音楽に携わった。2015年より役割を終えた電化製品を新たな電子楽器として蘇生させ、合奏する祭典を目指すプロジェクト『ELECTRONICOS FANTASTICOS! (エレクトロニコス・ファンタスティコス!)』を始動させて取り組む。その成果により、第68回芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。そんな場所はないと教えてくれた友人に偶然再会、まだそんなことやってるのかと驚嘆される。