【すみだ巡業vol.9】「ほくさい音楽博」体験会 雅楽編フォトレポート
今年の「ほくさい音楽博」は、音楽家とともに子どもたちのもとを訪れる体験会からスタート。「すみだ巡業」と題して、全10回にわたってすみだの各地を巡ります。
【vol.9】となる今回は、9月6日(水)に、立花児童館の体育館をお借りし、雅楽の鑑賞と楽器の体験会を開催しました。
体験会開始前から入口近くでそわそわと準備の様子を見守る子どもたちがちらほら。「近くで見ていいよ!」と言われ、早速最前列に座り、準備の様子を興味津々で見守ってくれました。
体験会の冒頭は舞楽「迦陵頻(かりょうびん)」、子どもによる代表的な舞の鑑賞です。華やかに装飾された楽器と舞の衣装にあっという間に惹きこまれて、いつの間にか前のめりになる子どもたち。
演奏が終わると体育館に子どもたちの拍手が響き渡り、講師の皆さんもにっこり。
続いて、「雅楽はいつ頃から始まったもの?」という講師の質問に「20年前?」「1億年前?」とそれぞれ想像しながら答えていきます。
答えは1000年以上も前の音楽。「それって自分たちのいくつ前のおじいさん、おばあさんの時代?!」と驚きを隠せない様子でした。
雅楽のリズムを手や言葉を使ってしっかり練習したあとは、いよいよ楽器の体験会!それぞれが体験してみたい楽器に並んで講師に鳴らし方を教えてもらいます。
最初は恐る恐る不安げな音が、少しずつ大きく元気に、子どもたちの「自分らしさ」を感じられる音に変化していきます。
楽器に馴れてくると他の楽器はどんな音だっけ?と好奇心がどんどん高まり、順番を譲り合いながら全ての楽器を演奏していきます。
楽器体験は子どもたちの興味が尽きることなく、最後まで続きました。
一通りの楽器体験が終わるとうとう体験会終了の時間。「今度はいつ来てくれるの?」と早速次回を楽しみにしてくれていました。
児童館のスタッフさんからも、「普段はスポーツに夢中なのに、音楽にこんなに輝いた表情で取り組むのは新たな発見です」とのお話があり、どんなことにも楽しみながら全力で取り組む子どもたちの姿勢に、スタッフ一同エネルギーをもらいました。
少し前まで最初は「雅楽ってなに?」と思っていた子どもたちが、今日の体験をお友達や家族にお話してくれて広がっていく、そんな波紋のような繋がりが、ほくさい音楽博やそのあとに続く事を願いながら、9回目の体験会を無事終了しました。
参加してくれた子どもたちやサポートして下さった立花児童館のスタッフの皆さん、ありがとうございました♪
実施日:2023年9月6日(水)15:00〜16:00予定
会場:墨田区立フレンドリープラザ立花児童館 1階 体育館[墨田区立花1-27-9]
講師:多度雅楽会